近年、日本へ来る外国旅行客は増加しています。それに伴いホテル等の宿泊施設も建設数が増加して来ています。
アパホテルはデイユースも含めて稼働率100%超のホテルもあると聞きます。
そんなアパホテルが4軒もある町があります。東京都中央区新富、この町は約300メートル四方しかない小さな町です。
地理的には、銀座・築地・八丁堀に隣接する街です。
現在、新富にはアパホテル4軒の他に ホテルが2軒 簡易宿所が1軒あります。
更に建築中ホテル2軒、簡易宿所2軒、建築計画ホテル1軒と増殖中です。
銀座や築地といった観光地にも徒歩圏にある割には地価も銀座や東京駅と比べれば割安なことからホテル建設地として向いてるということでしょうか。
ホテルは稼働率が高ければ、かなり利益が出るものです。しかしホテル運営には知識と経験が必要なものですから参入する業者もマンション販売と比べるとかなり限られてきます。
訪日観光客によるインバウンド需要は今後も増加する見込みで2020年の五輪後も増加し続けるかは 為替などの動向も大きく影響することから不透明ではあります。とはいえ、旅行先が大都市圏から地方へ広がっていることや体験を求めた旅行へと内容も多様化いている状況を考えると訪日観光客数はある程度維持され続けると考えられます。
都心部への人口流入により町も大きく変わり、住宅・オフィス・商業施設のバランスに正解というものもなく、たとえあったとしても個々に開発される状況から考えると正解に辿り着くには難しいことでしょう。
今後、観光は日本を支える産業のひとつとなり 我々も都市もその変化に上手に対応していく必要があるでしょう。2020年以降、この小さな町 中央区新富がどのように変化していくのか、注視していきたいと思います。