東日本大震災時を機に ますます高層建築物の耐震性や液状化についての関心が高まりました。
東京の場合でいうと西側が台地が多く地盤がしっかりとしていて 東側いわゆる下町と呼ばれたりする地域は沖積地で地盤が軟弱というイメージがあると思います。
2011年の震災で実際に液状化現象が発生し その映像がテレビ等で流されたことにより 液状化の深刻さを目の当たりにした方も多いと思います。
地盤と液状化の関係は深く、固結層までが深く水分の多い柔らかい地層が厚く覆われている場所では液状化現象が起きやすくなっています。
各市町村等で災害ハザードマップが作成されている場合が多く、リスクを把握する一助になっています。洪水・液状化・津波などのリスクがそれぞれ地図上に分かり易く表示されております。
現在では建物自体の耐震性や液状化対策として固結地盤まで杭打ちをしたりすることにより 大きな損傷を受けることは少ないでしょう。
問題は建物以外のインフラ設備がどの程度被害を免れるかというところにあります。
いくら自分の住む建物が対策されていても そこに繋がるインフラ設備が被害を受けると生活に支障をきたすことになります。
周囲の上下水道・電気・ガスの設備が被害を被ると復旧まで水・電気・ガスの無い生活が続く恐れもあります。
地盤の良し悪しを判断するには
ボーリングデータを取り、その土地の地下地盤がどのような物かを見るのが確実な方法と言えます。
しかしながら、費用も掛かりますし検討してる段階やすでに建物が立っている場合は簡単にボーリングするわけにもいきません。
そこで、近隣のボーリングデータから類推するという方法があります。
ただし、近隣情報が無い場合や地盤構造の境界部付近では類推が難しい場合もあります。
また、地域を特定していない場合には大まかな地盤の良し悪しを全体的に把握
することが必要になってきます。
地盤の良し悪しを判断する助けになる資料として「国土地理院」のウェッブサイトがあります。
こちらのサイトは、土地の性質や属性を知るのにとても役立つサイトです。
例えば、地盤の深さが分かるような地図を出すことも出来ます。
「国土地理院ウェブサイト」
日本橋や銀座の地盤は地下5m・10m程度で固結していて以外にしっかりしているとか南砂町辺りは地下70m位の深さに固結地盤があるなどの情報が読み取れます。
湾岸エリアでも地盤の深さはさまざまで 同じ駅でも場所によって異なる性質を持っていることも解かります。
いろいろな情報を見ることによって、その土地の性質を類推できることがお分かりになったと思います。
今後、その他にも土地判断の参考になる資料をご紹介していきたいと思います。