東京五輪選手村は大会後に改装が施されHARUMI FLAGとして分譲及び賃貸マンションとして活用されます。更に2棟のタワーマンションは大会後に建設され分譲される予定です。
月島もそうですが晴海も埋立地です。隅田川の浚渫事業で出来た昭和生まれの埋立地です。一般的に埋立地は液状化現象などが不安視されることが多い土地です。そんな埋立地に建設される選手村とタワーマンションですから不安視される意見が散見されます。
前述の通り、月島(晴海も元々の名称は、月島だった)は明治時代から行われた隅田川の浚渫工事によって拡大してきた土地です。浚渫とは、川に堆積物が溜まってくると水深が浅くなってしまうので堆積物をさらって、水深を確保することを意味しています。そのさらった堆積物で埋め立てて出来たのが、現在の月島・晴海なのです。
晴海の地盤についてですが、埋立地と言っても比較的水深の浅い地域を埋立しておりますので 想像するより良い地盤と思われる方が多いと思います。
実際「沖積層基底深度」で見てみると中央清掃工場がある場所は5m、タワーマンション建設予定地で10m~20m、ふ頭公園に向かって深くなり それでも20m~30mとなっています。
トリトンスクエアでは、20m~30mの深さにある東京礫層・上総層群という強固な地盤にあり、丸ノ内や汐留と近似したものであると説明されております。
パークタワー晴海が立っている場所は~10mですので、良い地盤といえるでしょう。
結論として 「沖積層基底深度」から見ると、 丸ノ内や汐留そしてトリトンスクエアに既に高層ビルが建っていることを鑑みて 晴海は高層建築物に耐え得る地盤を有していると言えるでしょう。液状化現象についても、2011年3月の東日本大震災において黎明橋公園・新月島公園の一部で地表面に亀裂が見られたが軽微なものとの報告が挙げられていますので、生活に支障をきたすほどのものではないと推測出来ます。
「沖積層基底深度」から土地を見ることによって、イメージとは違った事実が見えて来ることもありますので、是非参考になさって見て下さい。
※ご参考 「 沖積層基底深度 」をみるには
「地理院地図」で検索し、 maps.gsi.go.jp 「地理院地図」 にアクセス。
左上の「情報」ボタンを押して、「土地の特徴を示した地図」を選択
「土地条件図」⇒「初期整備版」を選択して縮尺を変更すれば見られます。
地理院地図 土地条件図 初期整備版 https://maps.gsi.go.jp/#5/36.104611/140.084556/&base=std&ls=std%7Clcm25k&blend=0&disp=11&lcd=lcm25k&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1&d=vl