羽田空港新ルートの運用試験飛行が開始されました。港区・品川区・渋谷区・新宿区・中野区・練馬区・板橋区の上空を飛ぶこの着陸ルートはどのように影響するのでしょうか。
新宿付近で約3,000ft(約915m)目黒付近で約2,000ft(約610m)大井町付近で約1,000ft(約305m)といったイメージの様です。
上空を飛行機が通過すると聞くと 万が一にも部品などが落下してくるのではないかという不安です。そして騒音と振動がどれ程あるのか、これが一番心配されていることでしょう。騒音測定の結果が発表されるそうなので、近隣の方々は確認されてみてはいかがでしょうか。
新ルート運用時間は国際便の着陸が集中する15時から19時、南風時に限定されるようですが、数分おきに上空を飛行機が通過する事実は不動産価格にどのように影響するのか注視が必要です。
同じ港区でも麻布や青山など騒音の影響が危惧される地域とそうでない地域との違いがどのように出てくるか、高級住宅街と言われてきた地域の上空を飛行機が騒音とともに通過するとなると少なからずとも影響が出ることが予想されます。
羽田新ルートによる経済波及効果は、6,503億円とのことです。
(出典元:国土交通省「羽田空港のこれから」の「羽田空港の増便のために」より)
防音工事の助成については、住宅のある地域での住宅防音工事が必要となる音の影響はないとされ助成対象外となっておりが、恐らく音や振動が気になる人は多く出てくるでしょう。暫くたって、頭痛など体に異変を感じる人も出て来るかもしれません、そんな人は自費で防音対策をしなければいけないことになります。もしくは引越しを考えなければならないこともあり得ます。
上空を飛行機が飛行する事実は事実として少なからずの影響を与え、実際に3月29日より運用された後には体験者の生の意見が聞かれるようになり、よりシビアな判断がされることになります。不動産価格への影響が目に見えてくるのは本格運用開始数カ月後と考えております。